300 <スリーハンドレッド>

300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組)300<スリーハンドレッド>特別版(2枚組)
(2007/09/26)
ジェラルド・バトラー.レナ・ヘディー .デイビッド・ウェナム.ドミニク・ウェスト.ビンセント・リーガン

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「王よ。あなたと死ねる事を名誉に思います。」
「おまえたちと共に生きた事は私の誇りだぞ。」





紀元前480年のペルシア戦争・テルモピュライの戦いを描いた作品、「300(スリーハンドレッド)」です。フランク・ミラーのグラフィックノベルをベースにしてあるそうで、確かに映画自体の作りや作風もどこかコミック的というか劇的な演出を強く感じますね。


あらすじはこちらを。


実は、もともと私はこういった西洋の歴史を元にした映画ってあまり見ないんです。
昔から歴史が苦手だったという事もあるんですが(笑)、見ていて感情移入できないような所が多いと感じてしまうんですね。西洋人、とりわけ白人特有の感覚に馴染めないというか。最初は今作もそんな風に捉えていたんです。ところが、今作は面白かったですねー。いい意味で裏切られた感じはありました。


今作が西洋史でありながら、共感できるに至ったのは、負け戦だと分かっていても
民族の誇りを賭けて大軍に戦いを挑んでいく、その壮烈な姿に胸打たれたからです。史実によると、テルモピュライの戦いではスパルタの300の兵は全て全滅しましたが、ペルシア側の被害は2万人を超えていたそうで、全滅したとはいえ、そんな少数の兵でそれだけの打撃を相手に与えたというのが驚きです。窮鼠猫を噛むではないですが、やはり追い詰められた人間の力というのは計り知れないものがあるような気がしますね。


今作のハードボイルドはもちろん、そんな「誇り失うならば死を選ぶ」という姿勢を貫いた高潔なレオニダス王の生き様です。どんな逆境に陥ったとしても、どんな甘言が自らの意思を揺さぶろうとも、誇りを失う事は死よりも惨めな事なのだというメッセージが彼の生き様の中には感じられました。もちろん、これは実際の生活で実行しようと思うと普通なかなかできない事です。でも、そんな風に実行が難しい事だからこそ、それが行える人が輝いて見え、またそんな生き様に羨望を覚えるんじゃないかと思ったりもします。


今作では全編に渡って背景などにCGが使われているようで、それが評論家などからは批判されたりした部分もあったようです。役者の腹筋までCGで作っているんじゃないか?などとも言われたとか。しかし、私はあまり違和感は感じませんでしたね。それはやはり脚本の秀逸さと主演のジェラルド・バトラーを初めとする俳優陣の演技力の高さによるものだと思います。ちなみに、今作はテルモピュライの戦いをベースにした映画ではありますが、史実には必ずしも忠実には作っていないそうです。それは監督も認めているところで、どちらかといえば、歴史をベースにしたエンターテイメント作品を作りたかったという事なんでしょうね。いやー、それでも全然OKですね。多少の脚色があったとしても。誇り高い死を選んだ民族とその王がいたという事は事実なんですから。


しかし、こういう少数派が多数派に挑んでいく、小さい者が大きい者に戦いを挑んでいく、っていう構図に胸が躍る人って少なくないんじゃないかと思いますね。私個人的にはすごく好きなシチュエーションではあります。逆境をバネにしてさらに勝ちを拾う事ができれば・・・そんな風に考えるとわくわくしてしまいます。そういう風に勝負を楽しめるような部分を実生活でも取り入れていければなー・・・とは思うんですけどねー。なかなか難しいですが、そうありたいって気持ちは持ってたいですね。





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